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2005.04.06

パリ管・2日め

tirasi521パリ管弦楽団日本ツアー、第2日(サントリーホール)。

ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
ショーソン/交響曲
ドビュッシー/海
ラヴェル/ボレロ

昨日よりも断然良かった。昨日の印象がいまいちだったのはやはりP席だったからかな。昨日は聞きとれなかった分厚く輝かしい弦の音を堪能した。全員が弓を一杯に使ってダイナミックに弾くので、オーケストラ全体が舞台の上で大きく波うつかのように見える。
曲目も、ワタシ的には今日のほうが一層「ツボ」でした。1回しか行かないなら絶対こっちと思っていた。なんといってもショーソンの交響曲でしょう。指揮者プラッソン自ら語る「フランス音楽が一面で持つ、張り裂けんばかりの圧倒的な音楽の魅力」。パリ管がこの曲を演奏したというのは画期的な事態だ。パリ管とはそもそも「国際水準」を意図して人為的に作られたオーケストラで、こういうフランス限定産物のようなレパートリーはあまりやらない筈だし、この曲をレパートリーに入れている指揮者だって少ないだろうから。
(と言いつつ私はフルネの指揮で6~7回生で聴いているけれど。これって、考えてみたらものすごく贅沢な事態だ)

20分休憩の後、『海』と『ボレロ』。結構長いプログラムだ。アンコールを、やはり4曲。「アルルの女」のアダージェット、「カルメン」のアラゴネーズと前奏曲、弦だけでサティの「ピカデリー」。ちなみに昨日は最初の2曲が違って、「マ・メール・ロワ」より妖精の園、カルメンの間奏曲でした。お客さんは今日も熱狂。全部終わったら9時35分を回っていた。

ふう。2日でチケット代3万2千円も使っちまったい(^^;。という訳で、結果的には良かったけれど、やっぱりパリ管にプラッソンは似合わないな。と、数年前に聴いたトゥールーズ管の、ローカル&チャーミングな演奏を回想して思うのだった。
オーケストラとしても、こういう純正フランス物だとなんだか力を持て余しているように聞こえる。音色だって、特に金管なんかアメリカのオーケストラとほとんど変わらないくらいダークなサウンドだし。…前回来日(2001年)の直前に入団した若い首席オーボエの人、アレクサンドル・ガテって言うのかな?前回来日の当時はまるでモーリス・ブルグが蘇ったかのような輝かしい音色で吹いていたけれど、今回聴いたらなんだか別人のように大人しい音になってしまっていて、あらら、って感じ。

『ボレロ』(&昨日の展覧会の絵)のSax奏者は、プログラムには名前が載っていなかった。誰だろうか。一聴してドゥラングル系のノンヴィブラート・スタイルの音だったが、日本で名前が売れているような若手プレイヤーではないようだ。

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コンサート(2005年)」カテゴリの記事

コメント

>もっと感動してもいいはずなんだがなあ
>トゥールーズ管のような音色の綾や繊細さがある訳でもなく、「パリ管巧ぇっ!」とびっくりするようなものでもなく
>パリ管とはそもそも「国際水準」を意図して人為的に作られたオーケストラで、こういうフランス限定産物のようなレパートリーはあまりやらない
>やっぱりパリ管にプラッソンは似合わないな
>金管なんかアメリカのオーケストラとほとんど変わらないくらい
小生もパリ管、20年以上聴き続けてきましたが、パリ管と、プラッソン/パリ管の組み合わせについては、いやー全く全て仰る通りそのものだと思います!
先刻ご承知と思いますが、パリでは1日目のプロは無く、2日目のプロ(但し「牧神」と「ボレロ」の替わりに「高雅で感傷的なワルツ」)を3月30日に1回だけやりましたが、私は某テノールのリサイタルと重なり行きませんでした。ショーソンを逃したのは残念でしたが。パリ管もここ10年来客が減り続けており、15年位前は同一プロを3回繰り返していたものですが、今は多くて2回、プラッソン(仏批評界の評価は高く仏人ファンも多いが、集客力は今一つ)によるオール・フランス・プロ(仏聴衆に人気なし)など1回だけでも空席が目立ちます。
プラッソンは、パリ管楽員の支持が低いと言われており、常任指揮者人事が話題になる度に名前は出るようですが、実現可能性はゼロとされています。定期への登場も20年間で6回程度だったと思います。確かに楽員が彼に拍手を送っているのは、一度も見たことがありません。今回の来日も、英中独へのパリ管ツァーには同行した常任のエッシェンバッハが、日本への同行についてはフィラデルフィアを優先してウンと言わず、プラッソンに回ったと聞いています。
プラッソンの良さは、ダイナミック・テンポ設定・音色の対比共最大限に大きな表情を付けながら、音楽の形が絶対に崩れず品格も失われない絶妙な天才的バランス感覚にある様に思います。トゥールーズを率いた時のような、フランス音楽の中を泳ぎ回るような自由自在さは、パリ管ではどうも出切らない印象があります。個々の奏者の技術を取ればやはりパリ管が上だと思うし、良いことは良いのですが、「もっと感動してもいいはずなんだがなぁ」。尤も彼はトゥールーズの楽員とも「蜜月」とは言い難かったようです。
パリ管楽員達は、20年前はクーベリックを、10年前はジュリーニを父親の如く慕っていましたが、今はそうした存在は居ないようです。エッシェンバッハとは一応悪くはないとのことで、2回に1回位は楽員の拍手を受けていますし、マーラ-の9番や「ベンヴェヌート・チェッリーニ」演奏会形式全曲は記憶に残る大演奏でした。あと今シーズン定期にデビューしたゲルギエフがバカ受け、佐渡裕(放送フィルの常任候補として楽員の希望が出ていた)にも一定の支持があるとのことです。因みにトゥールーズのプラッソン後任は、27歳のロシア人ソヒエフに決まりました。何れにせよ、我々が考える「フランスの音」とは無縁の指揮者達ばかりですね!
デレデレ長くなってすみません。

たいへん興味深いインサイダー的ご投稿、面白く拝見しました。
パリ管の楽員の支持が高い指揮者ということでは、私も以前別の方から「サヴァリッシュ」という名前を伺ったことがありまして、呆気にとられたのですが(^^;
マズアが国立管のシェフを務める時代ですから、まあ、そういうこともあるのでしょうね。

プラッソンという人は今回のお客さんの反応からも判るとおり、日本ではそれなりに一定の人気があるようです。やはり、CDをたくさん出しているというのは強いですね。
私だって今回、指揮がプラッソンではなく曲目がこうでなかったら、2プロ両方聴きに行こうなどとは思わなかったでしょうから、そういう意味ではプロモーターの思う壺にまんまと嵌まったような感じもしております(^^;

私が今までパリ管の日本公演を聴いて本当に「凄い!」と思った時は、大抵フランスの伝統的なレパートリーではなくて、例えばバレンボイムの「聖金曜日の音楽」だったり、ビシュコフのデュティユー(交響曲第2番)だったり、というところです。
「現在の」パリ管というのはそういう方向に注力していくオーケストラなのでしょうね。ちょっと寂しいことですが。

忘れてました、確かにサヴァリッシュへの支持は高いそうです。私もベートーヴェンの1番とか、「ジュピター」とか感動して聴いたことがあります。パリ管が中々「ドイツ的な」響きで鳴ります。私もプラッソンは大好きで、トゥールーズとやったフランス物やロシア物には何度か本当にフラフラになる位感動させられました。

こちらのサイト
http://www.es-rights.co.jp/shima_okuri/
を見ていたら、今回のパリ管日本公演に同行したサクソフォン奏者が誰かが分かりました。
クリストフ・ボワChristophe Bois(ブルージュ音楽院教授)、それにフィリップ・ブラカールPhilippe Braquart(モンペリエ音楽院教授)だそうです。
ともにQuatuor Diastemaのメンバーのようですね。

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thunderさんのところをうろうろしていたら、 http://thunder- [続きを読む]

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