パリ管・初日
サントリーホールでパリ管弦楽団を聴いてきた。今日は日本ツアー初日。
ラヴェル/高雅で感傷的なワルツ、ラ・ヴァルス
ルーセル/『バッカスとアリアーヌ』第2組曲
ムソルグスキー=ラヴェル編/展覧会の絵
指揮:ミシェル・プラッソン
プラッソンといえば、トゥールーズ国立管弦楽団を率いて数多くのフランス音楽を、EMIやDGへの夥しい録音を通して紹介した名匠。ドビュッシー、ラヴェル、ベルリオーズといったスタンダードから、フォーレの管弦楽曲全集、ビゼー『アルルの女』劇音楽版の初録音や、グノー、シャブリエ、オネゲル、ミヨー、ソーゲ、マニャール、ロパルツといったマイナーどころまで、実にお世話になりました。ウチにもCDがいっぱいあります。
今般初めてパリ管の日本公演を指揮して、曲目はこれでもかと言わんばかりのフランス物オンパレード。期待が高まる。
…なかなか、良かった。ほぼ満席のお客さんも大ウケで、アンコール4曲もサービスしての終演後、オケが解散してからも拍手は鳴りやまず、再びプラッソン1人舞台に現れて挨拶をするという、在りし日の朝比奈さん状態。
ただ、どうだろう、私としては、もっと感動してもいいはずなんだがなあ?というところ。何年か前にすみだトリフォニーホールで聴いたトゥールーズ管のような音色の綾や繊細さがある訳でもなく、「パリ管巧ぇっ!」とびっくりするようなものでもなく、プレートル指揮の時のような濃厚さがある訳でもなく…。
今日はP席(舞台の後ろ)だったせいかな。満席だったせいで響きが落ち着いてしまい、美しい残響が届いてこなかったのかも。あるいは日本での初日なので、演奏が少し守りに入ってたとか?
明日も行くので、その時に分かるだろう。明日はちゃんと舞台の前の席だし。
…
帰宅したら、「レコード軽術」誌が届いていた。
ああ、今年もそんな季節なのね。
コンマスの「堀 絵紋」氏つうのが凄いな。写真がまた似合っていること。元は明らかに某放送響の写真。たしかにコンマスで「堀」さんといえば某放送響だし、しかもこの方はたしか、以前新聞に揶揄調でとり上げられていたことがあったけど、東京のオーケストラ界でも断トツの高所得者だったはずだ。
そこまで含めてのパロディだとしたら、ホント、唸ってしまう。
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