ロジェ=デュカス、ル=フレム
新着CD。中古です。
ロジェ=デュカス/バレエ前奏曲、オルフェ、春の夜想曲、フランス組曲
レイフ・セゲルスタム指揮 ラインラント・プファルツ州立フィル(Cybelia)
ル=フレム/ピアノ五重奏曲、ピアノのための3つの小品
アキテーヌ国立室内楽センター(Cybelia)
今は無くなってしまった(音源はMarcoPolo等に散逸した)仏CybeliaレーベルのCDなのだが、見てのとおり日本語解説・帯付きの国内仕様。90年代の最初の頃はNECアベニューが輸入元となってこういう形で発売されていたのだ。時あたかもバブル景気の最後の頃。今では考えられませんわな。
ロジェ=デュカス(1873~1954)は、ドビュッシーのサクソフォンのための『ラプソディ』の管弦楽編曲を行った人物、ということを知っている人はエライ(「魔法使いの弟子」のデュカスとは別人。念のため)。作曲家としては無名に近いけれど、なかなか素敵な曲を書く人だ。指揮はヘルシンキ・フィルとのシベリウスの録音や、読響への度重なる客演によっていまや巨匠への道を歩むセゲルスタムだが、この頃はこんな仕事(失礼)もしてたのね。
私の音楽の好みとしてはル=フレム(1881~1984、長生き!)のほうにいっそう惹かれる。北国のドビュッシー、という感じの静謐さが魅力的です。Accordとかから出ているCDを横目に見つつ、聴くチャンスを持たずにいたんだけど、今回中古・安価・日本語解説付きというエサに飛びついてみて正解だった。
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