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2005.03.02

マルティノン、ドビュッシー、ロンデックス

ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管によるドビュッシー管弦楽曲全集。
本日2005年3月2日に、東芝EMIから何度めかの再発売盤がリリースされた。

EMIクラシック決定盤2CD ドビュッシー管弦楽曲集1
同 ドビュッシー管弦楽曲集2 (東芝EMIのサイトより)

1973~74年、アナログの全盛期に録音された、ドビュッシー演奏史上に輝く名盤中の名盤。
CD時代になってからも、デュトワ=モントリオール、ブーレーズ=クリーヴランドの新録、クリヴィヌ=リヨンといったドビュッシーの名演はいくつか現れたけれど、このマルティノン盤はある意味「別格」。音楽そのものが炸裂しているようなこの演奏に比べると、先に挙げた演奏は、勿論素晴らしいんだけど、どうも分析的というか、批評的というか、どこか醒めた耳で聴いてしまうところがある。
また、現在はもう聴くことのできなくなってしまった20世紀前半までの伝統的なフランス音楽演奏のスタイルと音色を、惜しげもなく鮮明なサウンドで聴かせてくれる最後の時代の録音という意味でも、当盤の価値は不滅だろうと思う。自分が10代の頃から親しんだ演奏だからというのは勿論あるにしても。

音楽ライターの山尾敦史さんのBlogで、この演奏について熱く語られていたので、トラックバックに初挑戦。皆さんも是非読んでほしい。私が感じていることのほぼ全てを代弁してくれているかのようだ。

http://yamaonosuke.blogzine.jp/honke/2005/03/post.html

そう、このジャケット。言うまでもなく、ニジンスキーの踊る『牧神の午後』の衣装だ。
「あの6枚組ボックスセットを、重たい思いをして買って帰ったのが懐かしい。」というところ、ホントに同感。25年以上前、私が学生の頃、毎月のように通った秋葉原の石丸電気レコードセンターの店頭、天井近くの組物BOXの棚の中で、燦然と光を放っていたなあ。セット価格13800円だった(1枚あたり2300円)。とっても欲しかったけど、月に1300円とか1500円の廉価LP1枚買うのがやっとの貧乏高校生には高嶺の花だった。
ついに買ったのは、大学生になった年の7月。「あれを下さい」と言って買って帰った時の、嬉しいような誇らしいような気持ちは、今も忘れない。…

さて、サックス吹き的にはこのアルバム、サクソフォンのための『ラプソディ』のソリストとして、サクソフォン奏者ジャン=マリー・ロンデックス(1932~)の名前を全世界に知らしめた録音でもある。

londeix_01

仏盤LP(分売)ジャケット(木下直人氏提供) ※クリック拡大
Pfのための幻想曲、Saxのためのラプソディ、Clのための第一ラプソディ、神聖な舞曲と世俗の舞曲
仏VSM特有の赤い縁取りが四方にあるのだが、スキャンした時に上下が切れてしまった。

ボルドーという地方音楽院の教授に過ぎなかったロンデックスが、パリ音楽院教授のデファイエに匹敵する(あるいはデファイエ以上かも)一般的な知名度を誇ったというのは、このドビュッシーの録音のゆえではないかと私は思っている。

実はロンデックスは、この録音からさかのぼる2年前、もうひとつのドビュッシーを録音している。

cd014

ドビュッシー管弦楽曲全集2 ルイ・ド・フロマン指揮ルクセンブルク放送交響楽団(VoxBox) CD

londeix_02

LP発売時のジャケットはこちら(木下直人氏提供) ※クリック拡大

フロマンのドビュッシーは、マルティノンのように流麗ではないし、オーケストラもフランス国立放送管の輝かしさには見劣りするけれど、使用している楽譜のバージョンや解釈の面でマニアな方々の間では評判が高いようだ。特にこの第2集の方は、『バッカスの勝利』だとか、『放蕩息子』より行列と舞曲、だとか、マルティノン盤にすら入っていない珍しい曲が収録されている。
また、ロンデックスのソロ自体は、マルティノン盤より引き締まっていて良い演奏のように思える(これは私の個人的意見)。

サクソフォン奏者がこのドビュッシーの『ラプソディ』を演奏する際、あまりに吹くところが少なくてつまらないからか、伴奏部分の木管や弦のパッセージもいただきで一緒に吹いてしまう、ということをよくやるけど(須川展也盤、ジョン・ハール盤など)、気持ちは分からなくはないが、ピアノ伴奏版ならともかくオケ伴でそれをやるのはちょっとどうかと思う。この2つの録音でのロンデックスはさすが、潔癖なものです。

…すいません今日は長くて。なにしろ二十何年分なもので。ハイ。

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