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2005年2月

2005.02.28

ブリュッヘン

先週の金曜(25日)は、私の周りでコンサートに行った人というと、須川さんがソリストとして出演した山形響の東京公演(すみだトリフォニー)か、佼成woの定期(芸劇)か、どっちかだったようで。
私が新日本フィルに行こうとしたのは、指揮者のブリュッヘンがリコーダー奏者として若い頃の私にとってのアイドルだったから、ということがある。といっても、ずいぶん長いことリコーダーは全く吹いていなくて指揮に専念しているようだが。
リコーダー奏者としてのブリュッヘンがどれほど人気があったか、今の若い人(なんて言い方がいかにも年寄りくさいけど)が実感するのは難しいかもしれない。

という訳で、久々に当時のLPレコードを引っぱり出して聴いてみた。

bruggen

涙のパヴァーヌ~フランス・ブリュッヘン ブロックフレーテ名演集1(Telefunken)
クリックすると、CD(12cmφ)対LP(30cmφ)の比率で拡大します。

このレコードは1970年代の大ベストセラーだった。『涙のパヴァーヌ』というのは、1646年刊行の、ソプラノリコーダー独奏のための変奏曲で、全音のリコーダーピースで楽譜が出ていたので、高校生の時には楽譜を買ってよく一人で吹いていたものだ。
私の場合、サックスという楽器はご存じのようにジャーマン式のリコーダーと基本の指使いが一緒なので、中学2年でサックスを吹き始めると共に、逆照射するかのようにリコーダーにも興味が向かって行ったのだった。中3の時にはバロック式フィンガリングのソプラノリコーダーをお小遣いで手に入れ、「ジャーマン式なんてガキの吹くもんだ、」なんて言ってイキがってたっけ(^^;。
今はもう20年以上リコーダーへの興味は封印中だけど、もしかしたら将来復活するかも。

LPレコードを鳴らすのは久しぶりで、プレーヤーを掃除するところから始まって音を出すまでに結構苦労した。昔は大変だったよなあ。
同じタイトルのCDも勿論出ているんだけど、曲目とジャケットが微妙に違うのだ。この選曲と写真がいいんですけど。ヴィヴァルディの『忠実な羊飼い』第6番が入っている。この曲が大好きで、昔ソプラノサックスで吹こうとしたことがあったけれど、あまりにも難しくて降参したのだった(その後しばらくして、須川さんがサントリーの小ホールで吹いたのを聴いて「やられた!」と思った)。

しかし、久々に聴くリコーダー。やっぱり、いいもんですね。聴いてると頭が空っぽになってくる。
ちなみにこのレコードの共演者は、ビルスマ(バロックチェロ)、レオンハルト(チェンバロ)、アーノンクール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)。ヘヘーっ!!

2005.02.26

新着書籍『私のオーケストラ史 回想と証言』

昨日(25日)は楽しみにしていたブリュッヘン指揮の新日本フィルの定期(シューベルトの未完成、グレート)だったのだが、昼頃になって終わった筈の仕事がドドッと差し戻されてきて、結局9時近くまで職場にいた。くやしいぞ。(>_<)
雲井さんのCDも出たところだし、今週はシューベルトづいていていい感じ、と思っていたのにぃ。

ということで、我が家にあった「未完成&グレート」のCDを、久々に引っぱり出して聴く。

cd013

シューベルト/交響曲第8番『未完成』、第9番『グレート』
 シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(BMG)

古い録音(1955~58年)だし、世代的には昔のものだが、現代的なキビキビした、それでいて軽いという訳ではない力に満ちた演奏はさすがミュンシュ。
『グレート』(今は未完成は7番でグレートが8番らしいけど、いまいちしっくり来ない)が随分あっさり終わってしまうような気がするのは、リピートの省略が多いせいか?
『未完成』の方は、なぜか私が小学生の頃から実家にレコードがあって、親しんでいた演奏。このレコードをネタに知ったかぶりをして、中学校の音楽の先生にヒイキしてもらった話は、以前の日記に書いた。


今日の本題。
先日届いた『私のオーケストラ史 回想と証言』(草刈津三著)という本を読了。

この本の紹介はこちら(Classic News内のページ)を参照

著者は、創立時の日本フィルと発展期の都響で、ともども事務局の要として活躍された方だけに、戦後日本クラシック音楽史のドキュメンタリーとして無類の面白さだ。読み始めたら途中で止まらず、300ページ余を一気に読み切った。
ISBNが無いところを見ると、自費出版のような本なのだろう。書店等では見つからず、発行元のデュオジャパンにメールして送ってもらったものだ。


もうひとつ。
今日届いたSaxophone Journal最新号(March/April 2005)の表紙に、見慣れた顔が。

sax_journal

Masumi Satoという署名のある、須川さんの4ページの紹介記事(バイオグラフィ、活動紹介、委嘱作品等)が載っている(内容的には日本ではさほど目新しいものではなかったが)。

2005.02.23

新着CD(雲井雅人sax)

春一番とともに、待ちに待った雲井雅人氏の新しいCDが届いた。

cd012

サクソフォン・ミーツ・シューベルト~アルペジョーネ・ソナタ&冬の旅(Alquimista
 雲井雅人(Sax)、伊藤康英(Pf)、布施雅也(歌・語り)

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2005.02.21

新着CD(2/21)

今日届いていたパイパーズ誌上でもバラされていたけれど、都響首席トランペットの福田善亮さんが3月いっぱいで退団、札幌交響楽団に移籍されるそうで、個人的にはちょいとショック。
こちらのページ(ACTUS/ブラスプロのサイト内)にもちょろっと載っている。
もう一方の首席・高橋敦さんも素晴らしいプレイヤーではあるけれど、やはり、20年慣れ親しんだ都響の金管の音はほぼ福田さんの音とイコールだったからなあ。残念というか、複雑な気分です。


今日の新着CD。
本日発売の新譜。「REED!×3」と題して、アルフレッド・リードが大阪市音を振ったライブ盤がフォンテックから一気に3枚出た。
曲目の興味から、とりあえず第3集を買ってみる。

cd011

A.リード/エル・カミノ・レアル、2つのバガデル、交響曲第3番、第6組曲、エルサレム讃歌
 アルフレッド・リード指揮 大阪市音楽団(Fontec)

(Fontec社サイト内の紹介ページはこちら
おなじみリード博士の指揮とはいえ、最初の『エル・カミノ・レアル』からいきなり、聴き慣れたものとは全く違う新鮮な音が出てきて、これはちょっと「目から鱗」の演奏かも。
言っちゃ悪いが、バンド全体の音色の存在感がたとえば東京の某プロ楽団などとはそもそも比べ物にならないし、いついかなる時も各セクション毎のサウンドが完全に確立しているので、オーケストレーションの変化に伴う響きの色彩の変化が実に立体的に判る。ヨーロッパのバンドみたいな音だ。というか、リードさんの音って本当はこうだったのね。知らなかったよ、私としたことが!
『エルサレム讃歌』の例のソロを、ソプラノサックスではなく譜面どおりクラで吹いているのが唯一残念だが、リード好きなら絶対必聴のCDだと思う。
これは残りの2枚も買わねばなるまい。

2005.02.20

『ドリー』再起動

本日は、2月第2回のなめら~か練習日(注:練習日は月2回)。
ということで、午前中、3/20のコンクールのための練習を大慌てで開始することになる。
研修で罐詰中のとめ氏も、週末の外出を利用して現れたので、とりあえず4人揃った。久々にフォーレの『ドリー』を合わせる(昨年の定期演奏会以来だから、4ヶ月ぶり)。最初は全然勝手が分からなくなっていて、どこからどう手を付けるべぇか、という状態だったけど、それでもだんだん思い出してきた。
しかし、4人で合わせられるのは、本番まであと1回、ということが判明した。厳しい~。まあ、やれるだけのことをやるしかありませんが。

午後は、10月の演奏会で演奏する『月森の詩』の作曲者、高橋宏樹さんが、練習場に現れた。
作品から受ける印象どおりの、繊細で優しい目をした好青年でした。
ドタンバで欠席者が多発したため、穴開きだらけの編成で申し訳ないところだったが、とりあえず聴いていただく。テンポや記譜上の問題に対して、へぇなるほど的コメントを沢山いただいた。
高橋さん、今後ともよろしくお願いいたします。(写真撮っときゃよかった。)

2005.02.19

サイト更新

mulevid結局、昨日のシティフィル(フランス音楽シリーズ最終回)は、同居人に行ってもらった。
私自身は、大残業。とても演奏会どころではなかった。ふう。

寒いし天気も悪いし、体調も本調子でないので(仕事絡みで呼び出しがかかるかも、という恐れもあり)、今日はどこにも出かけず1日休息。
本家サイトの、マルセル・ミュールダニエル・デファイエのページをそれぞれ修正した。
デファイエに関しては、福岡在住のサクソフォン奏者・斎藤広樹さんという方から、大変興味深い内容の原稿をいただいたのが今回の更新の直接のきっかけだった。ミュールに関しても、前回更新から2年放ったらかしていた間に結構世の中に新しい動きがあって、意外とネタに事欠かない状態。とりあえず、これらのページは私のサイトの「売り」みたいなもんだから、内容を最新状態にしておくに越したことはない。

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2005.02.16

病み上がりに

tirasi512風邪をひいた。月曜日、仕事中になんかおかしくなってきて、身体中がだるく食欲も全く無くなり、やっとのことで帰宅、昨日は何も食べず1日寝ていた。下痢はせず(ノロウイルスではない)、高熱というわけでもなく(37℃台後半。インフルエンザでもない。平熱35℃の自分にはシンドイが)、もしかしたら単にたまった疲れが一気に出ただけかもしれない。

病み上がりだが、無理やり都響の定期には行った(サントリーホール)。

 ベートーヴェン/大フーガ
 同 /ピアノ協奏曲第2番(Pf児玉麻里)
 シベリウス/交響曲第2番
 指揮:ヨゼフ・スウェンセン

珍しくP席(ステージの後ろ)だったので、まるで自分が演奏に参加しているような臨場感で、興奮した。目の前真っ正面で指揮者が棒振ってるし、金管が吹き鳴らすとホール中からやまびこが返ってくるし、木管列のふわっと溶け合うサウンドなんか、普通の席ではまず味わえないような美しさだし。という訳で、演奏が客観的にどうだったのかはよく分からないのだが、終演後のカーテンコールでのオケメンバーの指揮者に対する拍手はかなり本気入っていたようなので、きっと良い演奏だったのだろう。

私が寝込んでいる間にも、3/20の本番のための練習計画をめぐってメールが乱れ飛んでいた模様。
本選出場は名誉な事態ではあるけれど、メンバーの要・とめ氏が3月上旬まで収監されたまま出て来れない現状では、そうそういつまでも喜んでばかりもいられない。今回もまた、厳しい戦いを強いられそうです。

2005.02.12

N響定期

恒例の用事の帰り、渋谷へ回って、三連休の人ゴミの中NHKホールへ急ぎ、今年最初の生N響を聴く。

 モーツァルト/交響曲第25番
 ハイドン/トランペット協奏曲(Tp関山幸弘)
 ホルスト/組曲『惑星』
 指揮:ジェイムズ・ジャッド

いつものように1500円の当日自由席券を買って、3階へ。今日は曲目のせいか、なかなかの大入りだった。
N響って、上品というか何というか、やっぱ安定してるよなあ。安定し過ぎていて、ちょっと他人事みたいな感じになってしまうのは、この巨大なNHKホールの天井桟敷というロケーションのせいもある。特にモーツァルトなんか、コンサートを聴きに来たというより、何か野次馬見物に来たみたいな気分になってしまう。
しかし関山さんのハイドンは素晴らしかった。キッパリした演奏の中に、まるで木管楽器みたいな繊細なニュアンスが天井桟敷まで伝わってくる。関山さんといえば私の記憶にある80年代までの日本では断トツにうまいトランペット奏者だった訳だけれど、N響に入ってからは何か印象が薄かっただけに、その実力を改めて再認識した、ってところ。

よく考えたら私、15年前(1990年)に某R合奏団で関山さんとの共演を経験していたのだった。
当時の関山さんは、今とはずいぶん見た目の印象が違っていたように思う。
その時のチラシを探し出してきたので、写真部分をご覧ください。ここ数年の関山さんしか知らない人はびっくりされるのでは。

sekiyam

休憩後は突然舞台に人が増えて、『惑星』全曲。
やっぱり、くっきりキッパリ、率直でストレートな演奏。
といっても、「火星」の最後では大見得を切るし、「木星」の例のメロディは思いっきり感動的に歌い上げるし(席の近くに一緒に小声で歌ってるオジサンというのがいて、ちょっと参った。まあ、気持ちは分からんでもないが)、決して単なる安全運転ではない。
最後の合唱(二期会)のフェイドアウトは見事だったなあ。まるでCDみたいに「無音」に向けてディミヌエンドしてゆく。生でここまで完璧なフェイドアウトは初めて聴いた。


九州に住んでいらっしゃる、デファイエに7年間師事されたというサクソフォン演奏家の方からメールを戴く。
私のところのデファイエのページをご覧になったらしい。たまにこういうことがあるとやはり、Webマスター冥利に尽きるというものだ。

2005.02.11

ガイーヌ

ガイーヌで思い出したが、この曲のCDといったらやっぱりこれでしょ。

cd010

 ハチャトゥリアン/『ガイーヌ』組曲、『仮面舞踏会』組曲、『スパルタカス』組曲
 イッポリトフ=イワノフ/コーカサスの風景
  ロリス・チェクナヴォリアン指揮 アルメニア・フィルハーモニック(ASV)

10年来の愛?聴盤です。
走る、もとい、疾走する(^^;木管、炸裂するパーカッション、そしてトタンペットの狂宴(ひさびさに聴いたら「レスギンカ」の最後でのけぞった)。
かといって、決してゲテモノではなく、生命力にあふれた素晴らしい演奏です。

都民芸術フェスティバル(都響)

tirasi511今日も一昨日の続きの「やってらンね~」的仕事にかかりきりで、自分の本来の仕事が全然出来ていない。しょうがない、明日は楽しい休日出勤(^^;、ということにして、さっさと終わらせて池袋へ。
都響の都民芸術フェスティバル公演(東京芸術劇場)。

 グリンカ/『ルスランとリュドミラ』序曲
 ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番(Pf小川典子)
 ハチャトゥリアン/『ガイーヌ』より剣の舞、子守歌、ばらの乙女たちの踊り、レスギンカ
 ボロディン/中央アジアの草原にて
 チャイコフスキー/大序曲『1812年』
 指揮:小泉和裕

とまあ、完全なロシア名曲コンサートで、全席完売の盛況。
楽しかった。こういう曲をやらせるとさすが小泉さん、オーケストラはこうやってまとめるものです、という模範回答みたいな演奏だった。ストレート過ぎて面白みが少ない、というゼータクな不満も。
小川典子さんの実力にも改めて驚嘆。今日は3階席だったのでほとんど真上から見ていたが、手がでかいのね、この人。音量もでかいけど、余裕があって全然うるさくない。ラフマニノフにはぴったり。
休憩後の3曲は、指揮者は袖に引っ込まず、全部通しで演奏(「剣の舞」1曲に宗貞センセが登場)。
『1812年』は特にPAとかは使わず、大砲は普通の(別置の)大太鼓だった。すりこぎみたいな木製の特製バチを2本両手で持って、微妙にずらして「ドドン、」と叩き込んでいた。これが意外と大砲っぽく聞こえて、ちょっと感心。
場内はたいへん盛り上がった。アンコールに『くるみ割り人形』のトレパーク。

しかし今年は年明けから都響ばかり聴いてるな。都響は定期会員だったりいろいろシリーズ会員だったり、ただでさえ聴く機会多いんだけど。というか他のオーケストラまで聴く余裕無さすぎ。
それでも明後日(もう明日だが)は今年初のN響に行く予定で、来週はシティフィルどうしようか考慮中(チケットは持ってるのだが、芸大Saxと同じ日なのだ)、再来週は新日本フィル聴く予定。

2005.02.09

コンクール本選出場!

9時ちょっと過ぎに帰宅。心なしか道行く人の数が少ないし電車もすいているような気がする。みんな家でサッカー観てるのかな。

日本サクソフォーン協会から大きな封筒が届いていた。
同協会主催の第2回アンサンブル・コンクールの予選(録音審査)★合格★の通知だった。、去年の「なめら~か」演奏会の録音(フォーレ『ドリー』)でエントリーしていたのだ。やったぁ!
本選は3月20日、洗足学園前田ホール。吹連のアンサンブルコンテストでは全国大会に出場は出来なかったが、初エントリーにしてこちらの裏全国というかプチ全国(奇しくも吹連の全国大会の翌日)の舞台に乗ることができることになった。すごいぞ。うれしいうれしい。


「トリビアの泉」で、カーゲルの『フィナーレ』(←指揮者がステージ上で譜面台もろとも倒れ込むという指定がある)のことがとり上げられていた。飯森範親氏と山形響が実際に演奏したらしい。93へぇはなかなか凄い。
ある意味、こういうシリアスな現代音楽というのは何でもあり、思いついて言っちゃったもん勝ちの世界だから、もっとヘンテコなことをやらされる曲というのも絶対あるに違いない(演奏者が音を出さない『4分33秒』の世界なんかもはや常識となってしまい、誰も驚かなくなった)。

届かない想い

昨日(7日)は、某Saxカルテットのリサイタルの案内を戴いていたのだが、仕事が終わったのが8時過ぎだった。
今日は今日で、とーっても虚しい仕事をエンエンと夜遅くまでやっていて、うーむ疲れたぞ。


私が絶賛を呈した5日の演奏会だが、ネット上を見るに、どうも芳しくない感想をお持ちの方もいらっしゃるようで。
もちろん、同じ演奏でも千人のお客さんが聴いたら千通りの受取り方がある訳で、個人々々の感想はそれぞれだろうと思うけれど、皆さんどうも、ご自分の感想を妙に正当化というか、一般化したがる傾向があるように思う。たかが個人の感想なのにね。

まあ、私だって自分のサイトの中で散々好き勝手なことを書いてる訳で、ヒトのことは言えないし、演奏する側に回れば回ったで、コンサートやらコンテストやら何やらの現場で理不尽な経験はたくさんしてきた。
つい最近も(掲示板に書いたような気がするが)、今回のアンサンブルコンテストの予選で
「…サウンドはソフトな中に芯があり素晴らしいものでした」(10点満点)
「力まずに柔らかい音が出せると一層良くなるのに(後略)」(7点)
という審査員講評を同時に戴いたことがあった。どうせいってんでしょうか(^^;。これは素人の個人的な感想なんかではない。どちらも見識ある一流のプロ演奏家である審査員による「講評」である(お一方は元N響の首席を務めた金管奏者だったりする)。そんな方々が、同じ演奏を同じ会場で、「審査員席」という互いに近接した場所で聴いてすらこうなってしまう訳で…。

こういう極端な例でなくても、コンサートを主催したことのある方だったら、たぶん皆さん思い当たるところがあるんじゃないかと思う。
アンケートとかを配布すると、内容が的を射ているかどうかはともかく、とにかく貶すことが目的で貶しているとしか思えないような回答というのもよくあるよね。
そういうアンケートとかを見るのは、やはりちょっと、悲しい。
音楽家の使命は、聴く人にメッセージを届けることにある。自分に出来る最善を尽くしてなおそれが届かなければ(或いは、相手が受け取ってくれなければ)、仕方がない。残念だけど、なぜ届けることができなかったのかを自省しつつ、また新たなメッセージを携えて、次の機会へと出て行くだけ、なのだが。

2005.02.06

チラシ

なめ練。
とめ氏がノロウイルス感染(^^;から無事復活し登場、ミヨー『フランス組曲』を初めてオリジナルメンバー4人で合わせる。なかなか大変だ。
あと先週の続きで「民話」の合わせ。この曲、十重奏で書いたけれど実際は5~6パートで充分それらしく聞こえることが判った。縮小バージョンも書いてみようかな。


私はコンサートを聴いたり自分が出演したりすると、当日のプログラムと一緒に当該公演のチラシも保管するようにしている。
およそ1991年以降に聴いた演奏会に関しては、手に入ったものはすべて保存しているし、目立つ物、自分が出演したものに関してはそれ以前から収集していて、今現在60ポケットのクリアファイル9冊が一杯になっている。

例えばこんなものが残っている。(クリックで拡大します)

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2005.02.05

下野竜也!

tirasi507土曜日。
恒例の用事(木更津にいる父の見舞い)を大急ぎで済ませて、午後2時の開演に間に合うよう都響のプロムナードコンサート(サントリーホール)へ。

 ブリテン/マチネ・ミュジカルop.24
 ブロッホ/ヘブライ狂詩曲『シェロモ』(Vc古川展生)
 ヴェルディ/『シチリア島の夕べの祈り』序曲
 レスピーギ/ローマの松
 指揮:下野竜也

若い才能を見出すことは常にエキサイティングな経験だけど、今日はまさにそれだった。下野竜也(今年36歳)。まさしく、只者ではない。
以前日本フィルで聴いてる筈だし、Naxosの大栗裕作品集のCDも勿論持っているけれど、こういう力を持っている人だとは気付かなかった。
どこまでも明快、よく歌い、情熱的で、しかし自然なそのありよう。余分なことを一切せず、ニコニコしながら、しかも音楽のために必要なことをすべて実現させてしまう。初めて聴く(に近い)前半2曲も、よく知っている後半も、感心のしっ放しだった。『シチリア島…』はこれほどの真実性を帯びた響きは久々に聴いたって印象だし、何かというと演奏される『ローマの松』にしても、この曲がこのホールでここまで輝かしく壮麗に鳴ったことはあまりないのではないか?
アンコールにプッチーニ『菊』(弦楽合奏)。またセンスのいい選曲だ。

都響のプロムナード・シリーズは毎回結構満員になるのだが、今日はなぜか5~6割程度の入り。ちょっとひねった曲目の故か、若い指揮者の知名度の無さか、それとも何か他の演奏会に流れたのか。たしかにこの人、ちっちゃな身体にワルガキって感じの顔(^^;で、ミーハーな人気というのは出そうにはないが。しかし勿体ない話だ。こんなすごい演奏、滅多に聴けないのに。

終演は4時。まだまだ日も高いので、パティスリーキハチ・アークヒルズ店に入る。意外とすいていて、ゆったりと寛いだ。
(ちょっと寒いけど)よい天気の週末、いい音のホールで素晴らしい演奏を楽しんだあと、お洒落なカフェで、美味しい紅茶とケーキ。良いもんですなぁ。
ちなみに私、音楽以外の趣味は?と訊かれたら、ちょっと考えて「ケーキの食べ歩き、」と答えるような甘党ですが、体重と体格は中学3年の時から30年近く、ほとんど変わっておりません。よく「ズルイ、」と言われます。(^^;

2005.02.04

都民芸術フェスティバル(新日フィル)

tirasi506新日本フィルの都民芸術フェスティバル公演を聴く(東京芸術劇場)。

 モーツァルト/ピアノ協奏曲第22番(Pf児玉桃)
 ショスタコーヴィチ/交響曲第11番『1905年』
 指揮:井上道義

見てのとおりこの催しとしては硬派な曲目で、2階や3階には空席が結構目立つ。しかし演奏は素晴らしく、ほとんど定期公演レベルの水準だった。
桃ちゃんは(以前の音楽日記の頃からたまに書いてるのでご承知の方もいらっしゃるかもしれないが)私の大好きなピアニストなんだけど、今日思ったんだが彼女、名前と見た目は日本人だけど音楽性とかリズム感は完全にフランス人ですね。それってどういうことか、と説明を始めると原稿用紙二十枚分くらい(←という言い方も最近しないな)文章を書かなければならなくなるんでメンドクサイから止めておくけど。
ただ今日は、週末の疲れが一気に出たか「前プロモーツァルト催眠症」に見事にやられ、1楽章の途中までは記憶があるんだが、ふと気付いたら3楽章が始まっていた。ワープ。

メインプロは井上ミッチー得意のショスタコーヴィチ。
新日本フィルというオーケストラは、音のけじめが良くついていると言うか、響きが透明で見通しが良いことが最大の美点だろうと思う。こういう錯綜した(そのくせ肝心な箇所にさしかかると突如として全合奏ユニゾンで盛り上がる)曲をやらせると、その特質が最大限に発揮される。いやー見事なもんです。
終演後の客席は大いに沸いた。

2005.02.03

珍しく、本の話

最近、私の職場でもこのホームページの存在がなんとなく知れ渡ってきているようで(^^;、そのせいかどうかは知らないが、Webサイトのデザインの仕事も時々私のところに回ってくるようになった。
この"Thunder's Web"というサイト自体は、まだ時代が20世紀だった頃に勢いに任せて無手勝流で作ったもので、とてもデザインを云々できる代物ではないし、私だって別にWebデザインに詳しい訳でも何でもないのだが、もともとウチの会社はデザインは本業じゃないし詳しい人もあまりいないので、仕方ないところはある。

ということで、ドロナワ的に買ってきて読んでいるのが『プロとして恥ずかしくないWebデザインの大原則』(MdN刊)という新刊本(つうか、ムック)。
今更ながら「へぇ~っ」という発見も結構あって、なかなか興味深いです。
想定する読者層は実際のデザイナーの人達だと思うけど、趣味でサイトを作っているアマチュアの人が読んでも面白いだろうと思う。


明日、ショスタコーヴィチの交響曲第11番という曲を聴くので、先程まで予習として鳴らしていたCD。

cd009

アンドレ・クリュイタンス指揮 フランス国立放送管弦楽団(Testament)
1958年、おそらく初演後ソビエト国外での最初の録音(ステレオ)。クリュイタンスと作曲者が一緒に映っているジャケット写真を見て思わず買ったCDだった。
とっても音色が明るくて華麗で、異色のショスタコだと思う。ホルンもトランペットも薄いベルの楽器をバリバリに吹いてるって感じだし、ファゴットのソロはモロにバソンの音だし。
古い録音ながら音質は大変良好。さすがTestament。

2005.02.02

新着CD(2/2)

1/29の演奏会場で購入したCD。

cd007

 フォーレ/組曲『ペレアスとメリザンド』
 同 /組曲『シャイロック』
 同 /レクイエム
  ジャン・フルネ指揮 東京都交響楽団、晋友会合唱団、他(Fontec)

フォンテック社のサイト内の紹介ページは こちら

フルネの昨年4月来日の際の演奏会から、4月28日東京芸術劇場での都響「作曲家の肖像~フォーレ」という演奏会をそのまま収録したライブ。
私はこの時、他の3回の演奏会は聴いたのだが、この4/28だけは仕事の都合で聴けなかったのだ。CD発売ばんざい。

しかしそれにしてもこの演奏、良い。良すぎる。最近たくさん出るようになったフルネのライブの中でも、最高の演奏かもしれない位だ。オレのいない芸劇でこんな水準の演奏会が開かれていたのか。ああ。仕事なんかさぼってでも聴きに行くんだった。
『シャイロック』の収録が嬉しい。この中の「夜想曲」など、もしかしたらフォーレの最高傑作ではないかと思えるほど感動的な曲なんだけど、今まであまり良いCDが無かったのだ。今後は間違いなくこれがスタンダードになるだろう。
『レクイエム』は更に素晴らしい。…(もう1回聴いた)…ううむ。何も言えなくなってしもうた。言葉の無力を感じる。…

フルネが都響に初客演したのは1978年のことだそうだ。以来今日に至るまでほぼ毎年来演が続いている。
1978年といえば私は高校2年生だった。奇しくもフォーレの『レクイエム』をFM放送で初めて聴いて、そのあまりの美しさにノックアウトを喰らった頃だ。フォーレだけではない。ドビュッシー、ラヴェル、シャブリエ、イベール、プーランク、ミヨー、ダンディ、etc.…など、高校2年から3年にかけて立て続けに聴いたりレコード買ったりしてハマりまくり、一生治らない真性のフランス音楽中毒に罹ってしまった。
その当時、少ないお小遣いの中から買ったレコードの中には、フルネ/チェコフィルのドビュッシー『海』もあった。スプラフォンの1枚1300円の廉価盤だ。フルネという指揮者が日本に来ていることはまだ知らなかったが、因縁めいたものを感じる。


フルネについてはいくらでも書けるけど、とりあえずこのくらいにして、次の1枚。
再発売を長年待ち望んできたCDがついに発売された。

cd008

 サン=サーンス/管楽器のための作品集
 オーボエ・ソナタ、バソン・ソナタ、クラリネット・ソナタ、他
  モーリス・ブルグOb、モーリス・アラールBn、モーリス・ガベCl 他(Calliope/CAL4819)

1988年頃、ビクターから国内発売されたことがあるが、それが廃盤になってからはずっと(日本ばかりか海外でも)市場から消えていたもので、今般、十数年ぶりにめでたく入手可能となったものだ。
国内盤のほうは既に持っていたが、あまりに嬉しかったのでついこれも買ってしまった。

このCDの素晴らしさは筆舌に尽くしがたいもので、どのくらい素晴らしいかというと
「これは、管楽器で演奏されたあらゆるCDの中でも、究極にして最高のものである」
と、恐れず断言してしまいたいほどのものだ。
このCDが再び世に流通するようになったのは、管楽器を愛好する全ての人にとっての僥倖である。

本当は以下にもっと長い文章を書いたのだが(既に充分長いという話もあるが)、この場には場違いな感じになってしまいそうなので止めにした。
近日中にに改めて本家サイトの方にきちんとした形でupしたいと思っている。

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