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2005.02.23

新着CD(雲井雅人sax)

春一番とともに、待ちに待った雲井雅人氏の新しいCDが届いた。

cd012

サクソフォン・ミーツ・シューベルト~アルペジョーネ・ソナタ&冬の旅(Alquimista
 雲井雅人(Sax)、伊藤康英(Pf)、布施雅也(歌・語り)

『アルペジョーネ』、最高です。
その音楽的な純度の高さ、格調の高さと、なおちょっとだけ残る(楽器本来が持っている性格としての)俗っぽさとの、絶妙な調合加減によってか、サックスでありながら「サックス」という楽器を通り越して、何かとても抽象的な世界に連れて来られたような感じがしてくる。辿り着いた場所は、何の補足説明も要らない、「シューベルト」の世界。
須川さんみたいな音が「クラシックのSax」だと思っている「普通の」音楽愛好家の方に、是非聴いて欲しいものだと思う。(…別に須川さんをどうこう言うつもりは無いんだけど、あれはあれで、ある種大変に特異な傑出した才能に依るパーソナルな世界であって、「それ」=「クラシックのサックス」と短絡的に思われたくはない、ということ。)

後半は、作家・林望の翻案になる『冬の旅』の朗読に、サクソフォンとピアノによる演奏が絡む、という趣向。
小さなオペラみたいなもので、興味深い試みではあるし、以前実際の演奏会の舞台で聴いたときは結構面白かったような記憶があるのだが、こうしてCDという形になってみると、ちょっとくどいというか、音楽の純粋さをある意味損ねる結果になっていなくもないような。
まあ、くどいと言えば、原曲(原詩)がそもそも現代の基準からすればくどい訳だけれど。ていうか、そもそも振られた(失恋した)若い男がこんなに(24曲の連作歌曲を一気に歌い込んでじゃうほど)饒舌になるもんだろうか?という根本的な疑問があるのだった。もはや音楽とは関係ないが。

それにしても全く、シューベルトを吹いて何の違和感もないサクソフォン、というのは、ひとつの驚異ではある。

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サクソフォン」カテゴリの記事

コメント

今週水木金と、BS2で夕方6時から、須川さんが出演していらっしゃるので、録画してとりあえず昨日・今日の分をさっと見ました。発表会以外では、久しぶりに聴く須川さんでした。
コンサート形式のものを聴くのはほぼ10年ぶりぐらいなので、もちろんいろんな意味で進化してると感じましたが…昔「須川節」って言われてたのを思い出しました(今でも?)。アレをみんながやらなくちゃいけない、ってことじゃ全然なくて、やっぱりおっしゃるとおり、ひとつの個性なんだと思います。個性だから、正解だとか不正解だとかじゃないですね。
で、もっと違う、いろんな人のサックスも聞いてみたいな…と思った次第。

こんにちは。

私も2/24の日記でこのCDについてごく短く
コメントを書いたところだったので、早速
トラックバックさせていただきました。意欲だけ
がor技術だけが先行せず、2者がバランスよく
おさまったすばらしいアルバムですね。

ちなみに、先週後半から渋谷の"塔"に入荷した
ようで、私はこちらで購入しました。

>ひよこの様
須川さんも雲井さんも、同じ頃(80年代前半)にデビューして以来今日まで、私、その歩みを結構近くで見続けてきているので、どうしても比べてしまうんですね。
で、結局、それぞれの個性はそれぞれである、という当り前の結論を実感する訳です。
すべての人間には、それぞれの人間にふさわしいような、それぞれの役割があるらしい。多分、この私にだって。
コメントのお返事になっているかどうか分かりませんが。

>mcken様
早速にありがとうございます。いやあ待たされましたね。
(トラックバックって何なのか、いまいちよく把握してないんですが…)

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