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2005.01.20

新着CD(1/20)

宗貞啓二氏のCDを聴いた。
ずいぶん前に出ていたようなのだが、やっと入手したのだ。

cd004

宗貞啓二/ベル・カント(Brain Music)

日本サクソフォン界の隠れたる真の実力者の、待望のソロアルバム。
もともと、語り口というか、「歌う」スタイルがプロフェッショナルに確立されているという点で、日本でも屈指のプレイヤーであるので、タイトルどおり「歌」を全面に押し出したこのアルバムも、悪かろうはずがない。

私が考えるこのアルバムの聞きどころは、『風の谷のナウシカ』で聴けるテナーの音だ。
チェロの藤原真理さんのための編曲をテナーで吹いているのだが、一昨年秋のチェコフィル来日公演のゲストでの『ボレロ』のソロで聴いた、一種抽象の領域に到達しているかのような不思議に魅力的なテナーの音を、ここでも聴くことができる。
日本中探しても、こういう音でテナーが吹ける人は他にいない。

#ところで、雲井さんの新しいソロCDが出たという話を聞いているのだが、未だ影も形も見たことがない。
早く聴きたいぞ。

もう1枚。

cd005

フランク、サマズィユ/弦楽四重奏曲 ヨアヒム四重奏団(Calliope)

Calliopeの新譜。実はどちらも初めて聴く曲。
フランクの弦楽四重奏曲。45分近い長い曲。泰然自若というか、悠々自適というか、晴耕雨読というか、そういう感じ。
サマズィユ(1877~1967)の方は、ほとんど誰も知らなそうなマイナーな曲だが、ハーモニーとか、旋律線の上がり下がり具合とか、ドビュッシーの弦楽四重奏曲によく似た雰囲気で、近代フランス好きにとってはなかなかの掘り出し物かも。

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コメント

初めまして。アマチュアでサクソフォンを吹いている学生のクリバヤシと申します。「Thunder's Web」いつも興味深く拝見しております。まさか齋藤広樹さんのデファイエの文を全文読むことができるとは思っても見ませんでした。
この文中の雲井さんのCDですが、私は作曲&ピアノの伊藤康英先生よりかねてからご紹介を頂き、サクソフォンフェスティバル2004の会場で購入しました。とても素敵なCDです。
お茶ノ水のディスクユニオンに未開封中古としてなぜか大量に(10枚ほど)在庫があるのを一週間ほど前に見つけましたのでご報告いたします。また、HMVのWebショップにも在庫があるようです。
末筆ですがそれでは失礼します。

どうも初めまして。情報ありがとうございました。
件のCD、先週のN響の帰りに渋谷タワーで探してみたけどやっぱり無かったところで、まだ入手していません。早速HMVに注文を出してみました。
HMVのオンラインショップは、ちょっと前まではシステムがかなり杜撰だった印象がありましたが、ずいぶん改善されたように見えました。

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